Grainer - Granular Synthesis Processor¶
リアルタイムのグラニュラー処理でテクスチャを生成するモジュールです。
概要¶
最大128ボイスのグレインと6秒バッファでライブ入力を加工します。ピッチ、位置、密度、ランダム化を組み合わせて多彩な質感を作れます。
パラメータ¶
GRAIN LENGTH — 1 グレインがバッファ上でどれだけの区間を読むかの長さ(パネル 0〜100%)。
DENSITY — 各 voice の周回ごとに grain を出す**確率(%)**。
PITCH (-1.0〜1.0、デフォルト 0.0) - 再生ピッチ(表示は⅓x〜3x) - Repitch(既定、コンテキストメニュー Pitch knob → Repitch):ノブ/CV を動かすと すでに鳴っている grain のピッチも即時変化**します。Random / Quantize で決まった「ベースピッチに対する相対比」は grain 内でロックされます。 - **Per-grain(Pitch knob → Per-grain):新しく発火する grain だけ**が新ピッチになり、再生中の grain はトリガー時のピッチを維持します(テクスチャが徐々に入れ替わる感じ)。**Reverse と Grain Length は再生中 grain にも live で反映されます。 - 動作例: - 設定値 = 0.0: 1x - 設定値 = 1.0: 3x
PITCH RANDOM (0.0〜3.0、デフォルト 0.0) - ピッチのランダム幅(±オクターブ) - ランダム値は trigger 時に決まり、その grain の再生中は固定されます。 - 動作例: - 設定値 = 0.0: ランダムなし - 設定値 = 3.0: 大きくランダム
PITCH QUANTIZE (0.0〜1.0、デフォルト 1.0) - ピッチ量子化の強さ(比率にスナップ) - LED明るさで音程比の近さを表示 - 動作例: - 設定値 = 0.0: 連続変化 - 設定値 = 0.5: 1.0x/1.5x/2.0x などに部分的にスナップ - 設定値 = 1.0: 倍音比に強くスナップ - 音程の目安(上方向):
Quant値 (q) |
出やすい倍率(上方向) | 半音(約) | 音程感(目安) |
|---|---|---|---|
1.0 |
2.0x, 3.0x |
+12.00, +19.02 |
1オクターブ / 1オクターブ+完全5度 |
0.5 |
1.5x, 2.0x, 2.5x, 3.0x |
+7.02, +12.00, +15.86, +19.02 |
完全5度〜1オクターブ+完全5度 |
0.333 付近 |
1.333x, 1.666x, 2.0x, 2.666x |
+4.98, +8.84, +12.00, +16.98 |
完全4度 / 短7度付近 / 1オクターブ / 11度付近 |
0.25 |
1.25x, 1.5x, 1.75x, 2.0x |
+3.86, +7.02, +9.69, +12.00 |
長3度寄り / 完全5度 / 長6度寄り / 1オクターブ |
- 補足:
- 実装は
ratio = floor(rawRatio / q) * qのステップ量子化です(半音階への固定スナップではありません)。 - 半音換算は
12 * log2(ratio)です。
WINDOW SHAPE (-1.0〜1.0、デフォルト 0.0) - ハン窓の偏り - 動作例: - 設定値 = -1.0: 速いアタック寄り - 設定値 = 1.0: 遅いアタック寄り
POSITION (0〜100%、デフォルト 100%) - 読み出し位置 - 動作例: - 設定値 = 0: 最古側 - 設定値 = 100: 最新側 - 注: ピッチを大きく上げて Grain Length を大きくしたとき、リング縫い目を読み出しが跨いで生じるクリックノイズを避けるため、内部的に開始位置を最大 8% 程度ずらすことがあります(表示と実際の読み出し位置にわずかなずれが生じる場合があります)。
POSITION RANDOM (0.0〜1.0、デフォルト 0.5) - 位置のランダム幅 - 動作例: - 設定値 = 0.0: ランダムなし - 設定値 = 1.0: 大きくランダム
STEREO SPREAD (0.0〜1.0、デフォルト 0.5) - ステレオ拡がり - 動作例: - 設定値 = 0.0: モノ - 設定値 = 1.0: 最大拡がり
REVERB (0.0〜1.0、デフォルト 0.0) - 内蔵リバーブ量 - 動作例: - 設定値 = 0.0: なし - 設定値 = 1.0: 最大
INPUT GAIN (0.0〜1.0、デフォルト 0.5) - 入力ゲイン(表示は-18dB〜+6dB) - 動作例: - 設定値 = 0.0: ミュート - 設定値 = 1.0: 最大
DRY/WET (0.0〜1.0、デフォルト 0.5) - ドライ/ウェット比 - 動作例: - 設定値 = 0.0: ドライのみ - 設定値 = 1.0: ウェットのみ
REVERSE (ボタン) - 逆再生の切り替え - 再生中の切替も即時反映:active grain も次サンプルから逆方向に進みます。 - 動作例: - OFF: 順再生 - ON: 逆再生
FREEZE (ボタン) - バッファ固定 - 動作例: - OFF: 通常録音 - ON: フリーズ
入出力 / CV¶
- Audio In: L/R
- Audio Out: L/R
- CV In: Grain Length, Density, Pitch(1V/oct), Pitch Random, Position, Position Random, Stereo Spread, Volume, Dry/Wet, Reverb, Window Shape
コンテキストメニュー¶
トップレベルから順に:
- Soft clip — 出力のソフトクリッピング切り替え(既定値: OFF)
- Pitch knob ▶ — Repitch(既定)または Per-grain(再生中 grain のピッチはトリガー時固定)
- Grain Voices ▶ — ポリフォニー数を選ぶサブメニュー(4 / 8 / 16 / 32 / 48 / 64 / 96 / 128)。右側に現在値を表示
- SSD1306 preview ▶ — Daisy 移植時の OLED プレビュー専用サブメニュー
- Enable SSD1306 128x32 preview: パネル上のプレビュー表示を有効化
- Tint (White / Blue / Amber / Yellow/Blue (2-color)): プレビュー色相